脾タイプゴロゴロちゃん

脾タイプとは脾の気を使い過ぎる体質といういみですので、脾虚証になりやすくなります。

脾の働きは飲食物から必要な栄養を取り出して消化吸収することですが、何かを作り出そうとするために働く臓と考えます。そのため思い考え過ぎるのも、脾タイプさんに見られる特徴です。  

脾の津液が少ないと熱が多くなり、食欲が旺盛になり過ぎたり、異物を食べることがあります。

脾胃の熱が少ないと、消化吸収する力が少ないために、食が細く、体に余分な水分が滞りやすくなります。

どちらも消化吸収機能が弱くお腹を壊しやすいため、手足が細く、元気がなく、家でゴロゴロしてばかりで、なかなか外で元気に遊ぶということしません。

特徴としては、

・口が小さい。

・唇の周囲が黄ばんでいたり、小鼻の辺りが赤い。

・胃熱の多い子は唇が赤く、冷えている子は唇が白い。

・鼻が詰まっている。

・手のひらの母指球が青い。

・皮膚をつまむと、力なくのびる。

・足が冷たく湿っている。

・反跳肘や反跳膝になっている。


出やすい症状は、

・少食・異物を食べる・腹痛・便秘・下痢・鼻炎・アトピー性皮膚炎

体を動かして遊ぼうとせず、ゴロゴロだらだらするのが体調不良の合図です。

甘いものや冷たい飲み物などを控えて、消化にいい温かいものを食べさせましょう。


脾は体の材料を作っている大事なところです。

ここの働きが充分でないのに、消化しにくいものを食べさせ過ぎたり、過度な緊張や考え事のし過ぎで、働かせすぎると、成長のバランスを崩して、大人になる前に様々な体調不良を訴えたり、他の臓腑、とくに腎が充実しないということがあります。

脾に無理をさせないことが、健やかな成長のために必要となります。

ママのための東洋医学講座

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