目の疲れ、視力低下
今回は視力低下について。
春に学校で視力を計ると、急に下がっていてびっくりされることがあります。
ゲームやスマホの見過ぎで、視力が低下する子が多いかと思います。
他に、成長とともに眼球が大きくなる事によって、急に近視になってしまうことがあります。
小学校高学年から、中・高校生に多く見られ、その場合は眼科にて、近視がどの程度の強さかを正確に調べ、メガネをかける時期や必要性を判断してもらいましょう。
スマホやゲームによる仮性近視の場合は、近くのものを長時間見続けることにより、ピント調節のための毛様体筋が緊張状態になることが原因としてあげられます。
長時間、近距離でスマホやゲームを見続けると、筋肉の緊張状態が続き、遠くを見たときに緊張が緩まず、ぼやけた視界になります。
近視ではないのにものが見えにくかったり、近視の程度が軽いのに視力が悪いなどの症状が見られます。 この状態を仮性近視といいます。大人になるとスマホ老眼なんて言われたりしますね…。
黒板の字は見えていますか?
ジャングルジムに登ったまではいいけれど、降りられないということはありませんか?
目をすぼめたり、眉間にしわを寄せていることはありませんか?
偏頭痛や肩こりを訴えませんか?
目の周りや後頸部、肩背部の緊張を取り除いて、目の疲労回復や血行改善を促してあげることにより、見やすくする、悪化を防ぐことができます。
目は血を多く使い、陽気がないと物をしっかり見ることができません。
そのため、五行では「木」に分類され、肝と関わりが深い部位でもあります。
特にピント調節は目の中の筋肉が関わってきます。筋肉も「木」に分類される部分ですね。
というわけで、視力低下や眼疲労に関わる症状は肝虚証として治療します。
後頚部や肩背部に皮ふ鍼をして緊張をとります。
側頭部やこめかみはなでるように皮ふ鍼をし、血行をよくしてあげます。
目の周りのツボを刺激し、血流をよくします。
家では…
小児はりをしても、また目を疲労させていては意味がありません。
スマホやゲームの使い方を見直すことは必須ですよ!!
視力が低下することのデメリットをきちっと子どもに伝えて、どう改善していったらよいか、よく話し合いましょう。
感情的に怒ってゲームを禁止にしても、子どもはまだ視力低下の不自由さを理解できていません。
ゲームやスマホを見過ぎるとキレやすくなるという話を度々耳にしますが、これは西洋医学的に言うと目から入った刺激により脳で疲労を起こし、人間的な思考力が低下するため、とも、交感神経が刺激されたため、とも考えられるのではないでしょうか?
東洋医学的に考えると、目は血を大量に使って物を見ます。 目を酷使することによって、脳や身体を滋養しうるおす血が足りなくなって心の中で火事が起きるため、と考えます。
また、目や血は陽気をたくさん含んでいるのですが、酷使し消耗することで陽気が足りなくなる子もいます。こういう子は、ゲーム以外の時間は無気力になったり、朝起きられない、などの悩みを抱えることが多いです。
いずれにせよ、自分の体の丈夫さに見合ったゲーム時間にしましょう。
最近はYouTubeにはまる子も多いですね。 YouTubeの世界は楽しいかもしれませんが、リアルな世界でもたくさんの経験を積んで欲しいなと思います。
外で体を動かして遊ぶと、遠くのものを見るため毛様体筋もリラックスでき、体全体の血行もよくなります。
ゲームやスマホだけでなく、読書や勉強などで目を使った後は、遠くのものを見るとよいです。
目の周りは冷やすよりも、温めた方が血行が良くなって疲労回復になります。温めて使うアイマスクなどを利用するとよいでしょう。
ホットタオルは、目の周りの薄い皮ふを乾燥させてしまうのでおすすめしません。他に道具がない…と言う場合は、ホットタオルをビニール袋やラップなどで包んでつ使いましょう。
暖め過ぎて火傷をしないようにお気を付けください。
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