東洋医学とは
東洋医学とは、思想です。
思想であり、医学です。
科学をもって医学を語れば、いわゆる西洋医学と呼ばれる、現代医学となります。
目に見えるわかりやすい結果をもとに判断すればいい、非常にわかりやすいものです。
思想を持って医学を語ると、いわゆる東洋医学と呼ばれる、伝統医学となります。
人間の長年の感によって行われてきた、経験に基づくものです。
思想を科学で説明することはできますでしょうか?
東洋医学は科学的に説明できないから信用できないとおっしゃる方もいます。
東洋医学を科学的に説明することは、つまり、思想を科学的に説明せよ、ということなのです。
これだけ科学が発展しても、治らない病気、原因がわからない病気はたくさんありますよね?
説明できなければ、それは病気ではない、ということになるのでしょうか?
でも、具合が悪い。
いや、その前に、具合悪くならない方法が知りたい。
ですよね?
東洋医学は、先人が積み重ねてきた膨大なデーターの上に成り立つ医学なのです。
成り立たなかったら、何千年もの間残り、今も使われているなんてことにはならないはずなのです。
『西洋』にたいする『東洋』の意味には、日本、中国はもちろん、インドなどアジア全体が含まれますが、ここでは中国大陸を中心として発達した医学を指してお話をしていきます。
とくに、中国最古の医学書『黄帝内経素問』を中心としたお話になりますが、ママがご自身や家族の健康をみるうえで必要になりそうな部分、知識として持っていると役に立ちそうな部分にスポットを当ててご説明していきます。
ただし!
今の日本は西洋医学一辺倒で、なかなか東洋医学的な考え方に馴染みがありません。
馴染みがないのにいきなり陰陽五行とか、気血津液の話をはじめてもチンプンカンプンなので、基礎理論的な話から始めていきます。
基礎理論で、東洋医学と西洋医学を切り替えるスイッチを作ってから、細かなお話に入っていきましょう。
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