夜泣き
今回は赤ちゃんの「夜泣き」について。
赤ちゃんは、生後1ヶ月くらいまでは1日のほとんどを寝て過ごしています。
2時間~3時間おきに目を覚ますことが多く、昼と夜の区別はありません。
1日の生活リズムがきちんと出来上がっていないので、夜でも関係なくお腹が空いたり、ちょっとしたことで目を覚まします。
生後6ヶ月を過ぎたあたりから、明るくなると起き、暗くなると眠るという生活リズムが身につくようになり、夜にまとまって眠るようになります。
ですので、0ヶ月~4ヶ月頃の赤ちゃんが、夜起きてしまうのは、仕方がありません。
朝はちゃんと起こし、夜は静かにして刺激を減らしてあげ、1日のリズムができやすい生活をこころがけてあげましょう。
昼夜の区別がつき始める4~5ヶ月あたりから夜泣きが始まることが多いです。
1歳前後がピークだった、と訴える方が多く、長い子ですと2歳くらいまで続くこともあるようです。
起きてもすぐ眠る子もいれば、大泣きして寝てくれない子もいます。
起きてしまう理由としては、食べ過ぎ飲み過ぎ、便秘、寒い、熱い、痒い、夢を見た、甘えたい…など、さまざまです。寝言は夜泣きには含まれません。
目つきがきつくなり、後頚部の緊張がみられます。
腹部が張って緊張音・ガス音がします。
夜泣きがひどく、寝不足になると、皮ふが全体的に弛緩してきます。
肝虚熱証と考えて治療します。
後頚部、腹部に皮ふ鍼をして緊張をとります。
母乳やミルクの飲み過ぎて胃もたれしてガスが溜まりやすくなり、それが不快で起きることが多いので、胃腸の働きを整えるために胆経のラインや、足三里から上巨虚、下巨虚の辺りに皮ふ鍼をします。
やり過ぎると夜泣きが悪化するので注意が必要です。
家では…
夜寝る前の、母乳・ミルクの飲み過ぎに気を付けましょう。
大人でも寝る前に食事をすると胃もたれや胸焼けをしますね。
赤ちゃんにとって、母乳・ミルクはガッツリお食事です。
お風呂上りや汗をかいたときは、お白湯や薄めた麦茶など水分補給になるものをあげましょう。
離乳食がしっかり進んできたら、夜中の授乳をやめてみるのも手です。夜中はお食事の時間ではなく、寝る時間だよ~と覚えるようになると寝てくれるようになります。
赤ちゃんは大人よりも暑がり。
布団をはねのけるからと厚着をさせたり、起きて布団をかけ直してあげていると、余計に暑くて起きてしまいます。
ちょっと涼しいかな?と思うくらいにしておきましょう。
日中は明るい所で遊び、夕方以降は刺激を少なめに。
背中から腰にかけてスプーンでやさしくさすって、ガスの排出を促してあげましょう。
こめかみを歯ブラシでトントンと叩いてあげてもよいです。
ふくらはぎをドライヤーで暖めて、筋の緊張を緩めリラックスさせてあげるのもおすすめです。
リラックスすると胃腸の働きもよくなり、お腹の調子もよくなります。
便がしっかり出せるようになると、夜泣きが減る赤ちゃんは多いです。
足を温めてあげると、頭に停滞した熱も下がるので、寝つきもよくなります。
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