ひきつけ

今回はひきつけについて。

「熱性けいれん」や「てんかん」など、診断名のつくものは病院にご相談ください。

ここでお話するひきつけは、小さな子が

・癇癪を起したとき

・大泣きをしたとき

・ビックリして失神したとき

・食べ物などでのどがつまりかけたとき

などに、自分の意思とは無関係に、筋肉が強く収縮し、手足をガクガクさせたりつっぱった状態になることです。

突然意識を失うのでびっくりしますが、服をゆるめ、様子を見ます。

吐いたものがのどに詰まらないよう、顔を横に向けましょう。

念のため病院の受診をおすすめします。

5分以上続く、何度もひきつけを繰り返す場合は、すぐに病院へ連絡しましょう。


大泣きやびっくりしたときなどに息を吐いたことで無呼吸となり、脳が一過性の無酸素状態に陥ることで気を失います。

誘因があって起こるので、睡眠中に起こることはありません。

生後6ヶ月~2,3歳の子どもに見られます。

恐がりな子、繊細な子は、驚いたり痛みで誘発されます。

癇癪の強い子、我が強い子は、大泣きや癇癪で誘発されます。


恐がりな子、繊細な子は腎虚寒証であることが多いので、必要以上に驚かせないよう気を付け、体が丈夫になるよう育てましょう。

癇癪の強い子、我が強い子は、疳の虫を穏やかにする必要があります。このタイプは肝虚熱証で治療します。

側頭部や頭頂部を多めに、肩や後頸部にも皮ふ鍼を行います。

身柱にお灸をします。

肋骨の下を押すと痛がる子もいるので、嫌がらなければ季肋部への皮ふ鍼を行います。


家では… 

泣き叫んだり、怒ったときの引きつけ予防に、小児はりやスキンシップが役立ちます。

背中を上からしたへ、優しくゆっくりさする。

スプーンを軽く持って、優しく背骨の両脇を肩から腰に向かってさすってあげるのもよいです。

膝の下から外くるぶしに向かって、胆経や胃経の経絡をスプーンでさすってあげるのもよいです。

イライラ予防には、側頭部を歯ブラシでやさしくトントン叩いてあげましょう。

心地よい皮膚刺激で、ひきつけの誘因となる癇癪を予防しましょう。

甘いものの摂り過ぎは交感神経を刺激し、癇癪が悪化します。ほどほどに。

ママのための東洋医学講座

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