頭痛
今回は子どもの「頭痛」について。
頭痛と一言で言っても原因はさまざまあります。
肝タイプの子どもに見られる頭痛は、筋の緊張によるものと、血管の拡張により神経が引き伸ばされて起こる偏頭痛というものです。
雨の日や甘いものを飲食し過ぎた後に起こる重だるい痛みは、脾タイプの子に見られる頭痛。
カゼ、副鼻腔炎、視力低下など、他の症状からくる頭痛もあります。
今回は、肝タイプの子に見られる筋緊張型頭痛と偏頭痛について。
肝虚証と考えて治療します。
頭に熱がこもっているときは、足の甲にある足臨泣(胆経)や太衝(肝経)のツボを探ってみます。
ふくらはぎの硬さなども確認し、皮ふ鍼で硬さや皮膚の緊張をとっていきます。
足が冷たい時は、太渓や湧泉(腎経)にお灸をします。
足が冷たかったり硬いと、頭に昇った気が巡らずに停滞して痛みとなる場合が多いからです。
背中や肩、後頭部を軽く施術します。
頭痛だからと、頭や首ばかり施術するとかえって頭痛を悪化させることがあります。
脾虚肝実証だと、脾タイプの頭痛と肝タイプの頭痛、両方合わせ持っている場合があります。
肝虚証と同じ治療をしつつ、脾を丈夫にすることも必要となってきます。
家では…
筋緊張型の場合は、肩こりの対策と同じです。
血管拡張型の場合は、強い光、チョコや水分の摂り過ぎに気を付けましょう。自律神経の調節が苦手な子が多いので、過度の緊張を避け、耳は冷やさないように。規則正しい生活を心掛けましょう。
頭が痛くなったときの日時や天気、出来事などをカレンダーや手帳などにメモっておいて、頭痛パターンを見つけることも大切です。
自分の弱点を把握しておくと、大人になってから体調管理で困ることが減ります。
足と首は冷やさないようにしましょう。冷たい時は、足の裏やふくらはぎをドライヤーで温めるのもおすすめです。
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