2018.12.18 15:00基礎理論ー五行学説五行の考え方の起源は古く、殷(商)の時代(紀元前17世紀~11世紀頃)の宗教的観念にまでさかのぼります。当時の甲骨文字に見られる四方の風の神の名前がこのことを示しています。後に神をまつっていた方角 東=青龍、南=朱雀、西=白虎、北=玄武(中央が後に加えられる)は、これから発想されたものと考えられています。また、世の中の全ての物は木火土金水...
2018.12.16 15:00基礎理論ー陰陽学説陰と陽は、日が当たるか当たらないかということから発生した考え方です。『陰』という字は、山の日が当たらない部分を表しています。『陽』という字は、山の日が当たる部分を表しています。農耕民族にとっては、日が当たり水があるかどうかは重要な問題です。また、『陰と陽』の代わりに『雌と雄』が用いられることもあり、2つの対立したものが合わさって、そこから...
2018.12.13 15:00基礎理論ー気の種類と作用あらゆるものが気からでき、昇降出入することで生命活動が成り立っています。ここからは人間の身体の中や周りに関わっている気の話になります。では、その気の種類と作用について見ていきましょう。人間の生命活動に必要な気の種類には、元気、宗気、営気、衛気、真気、臓器、経気、胃気があります。元気(げんき)とは、「原気」「真気」とも言い、 最も重要で基本...
2018.12.11 15:00基礎理論―気の思想東洋医学は「気の思想」でもあります。「この世のものは全て“気”でできている」と考えます。という話を、『整体観』のところで書きましたが、では『気』とは何でしょうか?…という話をすると、延々と討論していられるような題材になってしまうので、ここでは「こうイメージしておくと、東洋医学を理解しやすいよ、健康に過ごせるよ」ということをポイントに置いて...
2018.12.09 15:00基礎理論ー東洋医学の起源②前回は東洋医学と西洋医学の発展の違いについて書きましたが、今回はもう少し東洋医学の起源について書いていこうと思います。最初は痛いところをさすったり、温めたりする本能的な手当てから医術は始まりました。殷の時代(紀元前1600年頃~紀元前1046年)の甲骨文字によると、部族社会が形成されるにつれてシャーマンなどの呪術師による呪術的な医療が行わ...
2018.12.06 15:00基礎理論ー東洋医学の起源①なぜ、東洋医学ができたのか。その歴史を振り返ってみましょう。人類は約400万年~200万年前にアフリカで誕生したと言われています。二足歩行をし脳が発達し、言語や道具を使うようになります。脳が発達してくると、病気やケガをした時の治療法をあれこれ考え始めます。東西どちらの文化圏でも、最初は痛いところをさすったり、温めたりする本能的な医術、手当...
2018.12.04 15:00基礎理論ー整体観東洋医学は「気の思想」でもあります。「この世のものは全て“気”でできている」と考えます。・目に見えない働きも気が行っています。・目に見える物質は気の集まりです。・天も地もその間にある空気もすべて気からできています。そう考えることからスタートします。目に見えないエネルギー的なものと、原子のようなもの。そんな感じでしょうか…?自然界を大宇宙と...
2018.12.02 15:00東洋医学とは東洋医学とは、思想です。思想であり、医学です。科学をもって医学を語れば、いわゆる西洋医学と呼ばれる、現代医学となります。目に見えるわかりやすい結果をもとに判断すればいい、非常にわかりやすいものです。思想を持って医学を語ると、いわゆる東洋医学と呼ばれる、伝統医学となります。人間の長年の感によって行われてきた、経験に基づくものです。思想を科学...